この人って何の作業してるのかわかりますか?
■おやじがプレスラインの設計などに従事してましたので自分で作った製造品のカット断面やら50ミリほどのベアリング球が昔から家にごろごろしていました。
■虹色に輝く切削されたキリコとか持って帰ってくるんですよ。もちろんケガするようなキリコではないですよ。
そんな中で育ったのですが
平面がないと平面は作れないので昔から不思議に思っていたのです。
工学的に機械精度というのは徐々に上がっていったのでしょうか?
この分野に明るく無いのですいません。。。謎のままです。
で気になったのでこの世に平面の概念が生まれたのはいつなのかググるとどうやら
このお方!ギリシャのピタゴラスになるみたいです。
古代ギリシアの数学者、哲学者。「サモスの賢人」と呼ばれたらしい、、
定盤とは何?
■で話は戻りますが最初の写真に写っているのは大きな定盤です。
定盤って知らない方もいると思いますが平面の基準になる水平台の事ですですね。
定盤(じょうばん)とは、ケガキや測定の際に、平面の基準となる水平な台のことである。 定磐とも書く。 内部応力を十分に緩和させた鋳鉄で作られた台の表面を精密に仕上げたものが、定盤となる。 鉄製に限らず、花崗岩(黒御影石)といった石材も使われ、これらの石定盤は、鉄製の定盤より耐磨耗性などに優れている。
出典 Wikipedia 定盤
■どんなきったない工場でも定盤だけは大事に大事に扱われています。雑に扱うとかなり怒られます。
『何を考えんねん!喝!』
きさげ加工って?
■動画を観ると専用の工具できさげ加工をするんです。。。では解からないので
きさげ加工(きさげかこう)とは、金属加工の一種であり、工作機械のベッドのような滑り移動を行う金属平面の摩擦抵抗を減らす目的で製造時の仕上げ工程で施される、微小な窪みを付ける加工である。
出典 Wikipedia きさげ加工
■バイクに乗る人ならわかると思いますがシリンダー内にクロスハッチを付けるのと同じ原理な訳です。(厳密には違うけど)
■技術的にはとても難しく誰もが出来る訳ではありません。
工作機械の組み立てなどに従事していると覚えないと話にならない技術だと思います。
リニアガイドの出現などで活躍の場は減っていますが今後も間違いなく必要な技術なので職人を極めたい人はこんな職業もあるのだと知っておいて損はないかもしれませんよ。
もう少し昔話を
■昔話ですが家に金属用のノコ歯とリングが溶接された指輪があったんです。
薬指の腹側にノコ歯がある感じ。手作りなので写真など検索してもでてきません。ごめんなさい。
何に使うものなのか聞くと
『油で引っ付いた鉄板の端を引っ掛けてめくるきっかけを作る指輪』
だそうです。なるほど、、、、、、絶対取れないもんね。。
仕事は色々な知恵と工夫で成り立ってるのだなと思いましたわ。
ではまた!