
実は公道復帰しているのですが3年放置のミッションオイルは交換していませんでした。1.5リットルというかなり多い目のミッションオイルを交換します。
ドレンボルトを外してオイルを抜く

■当たり前ですがドレンボルトを外します。前後スタンドに乗せた状態で真下からユニバーサルジョイントを付けた17ミリのボックスで緩めます。
車体側面からメガネレンチやスパナでドレンボルトを緩めるのはチャンバーが邪魔になるので難しいと思います。出張に工具を全て持って出ていましたので今回は家庭用?の工具セットで作業することに。(好ましくはない)
ステムやキャブとか無理だけど無いよりまし、、、ボックスソケットにバリがあるようなメーカーもあるので安い工具の使用はあまりお勧めしませんがE-Valueは大丈夫でしょう。。
■オイルを受けるのはビニール袋を2枚重ねにした袋に古着(ウエス)を入れました。他の方法としては芯を抜いたトイレットペーパーにオイルを吸わせるなど。丸いままではなく裂いて使うと吸いが良いですよ。
お金のある方はこちら↓

■外したドレンボルトを外してみるとパッキンが付いてない、、、、もしかして
あ、本体に残ってる、、、
調べてみると

■ガスケットの137-15353-00は廃番で適合する品番が4F4-14766-00となっています。
ワッシャ プロテクタ 4F4-14766-00 YAMAHA(ヤマハ) YAMAHA(ヤマハ)-品番先頭文字-4F 【通販モノタロウ】 4F4-14766-00
■『くそーーーっ!めんどくせー』と休日の朝からRZの下に潜り込んでパッキンを剥がす工程が待っていました。手持ちのパッキンでXJR1200に使っている銅ワッシャと同じサイズ。

■ボルトの長さもしっかりあるのでよっぽどのトルクで締め上げない限り大丈夫でしょう。心配ならハーレーみたいにシールテープでもどうぞ。(使用は自己責任で)
サイズ的にはM14×20mm×1.5~2.0T(ボルトサイズ×外径×厚さ)が一般的でしょうか。
ミッションにオイルを入れる
純正オイルと使用量

■ミッションに1500cc入れるのですがヤマハのギアオイル2本を買っても500cc残りますので次の交換まで出番はありません。頻繁に交換することもないので1年に1回となると来年まで温めておく必要があるわけでして、、、
スクーターのギアオイルに使うなどの用途があればよいですがそれでも使うのは100cc位だと思うので結局余るわけです。
■なので今回はエンジンオイルを使用することにしました。MA2規格で湿式クラッチで使えるオイルならば問題ないと考えます。
エンジンオイルを使ってみる
■下の図はミカドオイルのホームページからの引用になりますがMA2規格はクラッチを滑らせない為の規格となるわけです。エンジンオイルの潤滑をしながら湿式のクラッチは滑らせないという基準ですね。バイクのオイル開発は難しそうです。。。

■ちなみにWikipediaのギアオイルのSAE規格の章ではこのように書かれています。エンジンオイルと硬さは変わらんということですね。75W-90って硬いんだと思ってましたが(そんな訳ないわなw)実はエンジンオイルの10W-40相当とのこと。
表記の違いは規格の問題だったんですね。
ギアオイルの粘度の表記はエンジンオイルに用いられるものと類似しているが、その数値が示す実際の粘度領域は異なる。工学的な区分であるISO粘度で比較すると、例えばギアオイルで粘度表記が75W-90のものはエンジンオイルでは10W-40とほぼ同じである。マルチグレードのギアオイルほどこの傾向が顕著となる。これは両者の粘度表記を所管するSAE規格においてエンジンオイルの粘度はSAE J300、ギアオイルの粘度はSAE J306という異なる規定が用いられているためである
出典 Wikipedia ギアオイル
購入したオイル
■オイルはAZ(エーゼット)の15W-40/MA2を使用することにします。僕が購入した時の半透明の容器からアップデートしたようで色がついています。残量は横から見えるので問題無いのですがちょっと使いにくいかな。
※以前の容器は5センチ1ℓだったので見当が付けやすかったのです。。。
よく壊れるディップスティックですが専用品がクオリティワークスさんから発売されていますので気になる方は交換をおすすめします。ネジ山がね、、おかしくなるのよ。
※RZ250/350/R特集 → エンジンパーツ の中に載ってます
交換後の様子
特にクラッチが滑るなど無く(当たり前だけど)フィーリング的にはヌルっとした感じで悪くありません。真冬でも特に問題はありませんでした。そもそもクラッチ滑るほど馬力出て無いので、、、
こだわる人は純正オイル推奨です。ではまた。