Contents
ノギスは外径、内径、段差、深さを計る器具
■六角ボルトの大きさを差し目で測ってソケット買ったら1mmずれていたなんて事が有りますか?(その昔ありました)その無駄な出費でノギスを買う方が近道と思うので少し解説をしておきます。
ノギスもいろいろな大きさがありまして一般的に家に置いておくなら100mmから200mm位がちょうど良い大きさ。最近はデジタルノギスも安く手に入るようになりましたし身近な測定器具だと思います。
4種類の測定箇所と計り方
■一枚目の写真は説明の為にノギスを裏に向けています。ノギスの口が開いていますが①~③の幅は幅は全て同じです。
では順番に①から④の測り方を見ていきます。
①の計り方
■測るのはフリーウェイのΦ27キャリパーピストンです。ノギスといえばこの測り方をイメージすると思います。ジョー(あご)で挟み込むことで外径を測る方法です。
②の計り方
■クチバシを使って内径を測ります。最大に開いた状態で右上のつまみを回してロックすると寸法が狂いませんよ。
③の測り方
■カッティングマットの端からピストンまでの距離を測っています。計測対象が動かない状態で使用するのであくまで一例です。ノギスのい目盛りを固定して位置を出す場合にも使います。
昔この部分を使って測る事を知りませんでした。。。
④の測り方
■ピストンの上面(うわつら)から深さを測っています。デップスゲージと使い方は同じです。
■デプスバーの先にRの付いた切り欠きがありますが
図の様に内部のRを避けて計測するための工夫です。
壁際の処理が平坦ではないことが多ので挿しこむ前に先端の切り欠きの方向を見ておくと良いですね。
その他の使い方
- 端面からの平行ラインをケガく事などが簡単。(スコヤで目盛りを追いかけるよりずっと楽です)③を参照
- 基準に対して(ある程度の)平行ピッチが欲しい時の当て込みに利用する。(LMガイドなどクチバシを使って平行を出すパターン)
- ノギスの種類によってはジョーの部分でケガキができる
この様にノギスは測る時と数値を固定して使うパターンと2種類になる事が多いと思います。
測定値を読んでみる
■これですと45.00mmちょうど。。主尺の目盛り45mmと副尺(バーニヤ)が0の所で一直線
■これですと22mmより大きく、線が副尺と一直線になる所を見るので22.45mmとなります。
■ここで問題です!これは何ミリですか?ちょっと見ずらいので誤差はあるとして、、
🔽
🔽
🔽
26.15mmですね!
ノギスにも書いてありますが0.05mm刻みで読み取れることが分かります。
最後に
■仕事場でステンレス製の無印のノギスを見た事がありますが0mm(原点)が狂っていたり寸法誤差の酷い物がありました。スライダー側の目盛りがボルト留めやったし、、、
一般的なアナログタイプならメーカーごとに器差がありますが±0.08mmまでの数値が多いです。(なので最大でも0.16mmですね)
仕事で使ったりバイクの部品を測るなら安価なものでもブランド名の入った校正証明を出来るレベルのノギスが結果的に安心かと思います。。
それではまた!