漏れ漏れのリアサス
■BUELL高速道路走行中にお決まりのブリーザーからのオイル吹きと妙な振動を感じたので『これはあかんやろ?』と帰宅して暫く放置していました。久々にバイクの下を見るとオイルのシミが、、、
どこからだ??床は掃除したのにまた染みが、、、
■よくよく見てみるとリアサスのバンプラバー周辺が濡れ濡れ。。
『コ、コレハアカンヤツヤ、、』
と慌ててリアサスを外してみたところ
アッチャーー!バンプラバー飛び出してる!!
■良くこんな状態で走ってたなとちょっとではなくかなり反省。取り外す前に跨ってサスを動かしてみましたがぴょこんぴょこんで一気に噴出したようです。感覚は子どもの時に遊んだホッピングです。
ツーリング予定であった11/4の当初の目的地は名古屋!『スクーデリアオクムラ』さんにリアサスを直接持ち込むことになりました。
リアサスのオーバーホールが終わるまでの期間が1週間程ならこのまま置いておこうと思ったのですが今は繁忙期で納期が長いと1ヶ月かかるとのこと、、、
流石にこの状態で放置するのも邪魔ですし危険ですよね。サスの代わりになるものを作って移動させることにしました。
リアサスを取り外す
■今回用意したのはフロントスタンド + リアスタンド + パンタジャッキ の3点です。手順は次の通り
- サスの下にキズ防止のクッション材を必ず敷く(落下防止の保険・実は落としましてん)
- フロントブレーキをかける
- リアスタンドをかける
- フロントスタンドをかける
- パンタジャッキをリアサスの取り付け部分にかけて0Gにする
- リアサス取り外し
- パンタジャッキを緩めエンジン下部を台に預ける
■パンタジャッキを上げて0Gにします
■取り外している様子です。ミトロイのホローレンチは部品に干渉せずに回せるので楽です。組み立ての仕事ではかなり重宝しますよ。
■金属加工をいつもしてくれる友達の所に行ってきました。
普段特殊な部品を作られていますので工場が写せないのです。。
■Eye to Eyeで420mmになるように溶接してもらいました。加工したのはは12mmの寸切りボルトと14Mのナットです。最後はシャーブラで仕上げました。
■この状態でスタンバイしているBUELLですが、土台を取り外し
■装着完了です。。。
荷重をかけると取り付けボルトに負担がかかるのであくまで移設用です。
■バイクも元の位置に収まってすっきりしました。サスが無くても違和感ないですね。。。
他の方法を教えてもらいました
■BUELLの達人たちの情報ではノーマルに戻す(笑)ターンバックルやフック付き長ボルト・長ナットで構成したパーツでリアサスの代わりにすることが多い様です。
ターンバックルなら年式違いのサスペンションの長さにも対応できるので複数台EVOを持っている人にはマストのアイテムですね。(超マイノリティーですが)
使ったスタンド紹介
■パンタジャッキはエブリイの車載工具で間に合わせました。
フロントとリアのスタンドはジェイトリップ(J-TRIP)で2りんかんのタイアップ商品(ブラック)で前後揃えています。オフィシャルサイトの商品説明を見るとJT-116(廃番)の説明文にはBUELL不可となっています。
ステアリングステムにφ13mm以上の穴があいている、アメリカン・オフロードスクーター・スズキB-KING・BUELL 以外の車種であればほぼ全機種をリフト可能なフロントスタンドです。
J-Trip Official Websiteへようこそ
よりとんさんの過去のBBSを見る限りでは使えるはずなのですが。参考にどうぞ。
Buell XB Q&A BBS – メンテナンススタンド –
■スタンド買うだけで40000円弱は少しお高いですが他のメーカーなら廉価な商品も沢山あるので一通り揃えておく方が何かと楽なのです。
スタンドが無いからメンテ出来ない、メンドクサイからやらないって事が多いので最初の段階で持っておくとメンテナンスの幅は広がります。
他の車種でのサス交換時の方法
■BUELLは特殊な構造なので普通の構造のバイクならどうするのか書いておきます。
ツインサスなら1本づつ交換すればなんとかなるかもしれませんが、モノサスになると何かしらスタンドが必要だと思います。
※条件としてフロントブレーキをかけた状態で行う。フロントスタンドがあれば尚良し
- サイドスタンドと車のパンタジャッキ(車体は斜めで後輪が浮く)
- リアスタンドで上げてステップにウマをかませる(左右2ヶ)
- バイクジャッキ(カウルの脱着がだるい・ダブルクレードルだと楽?)
- やぐら状の物でシートレールを吊る(天井、脚立、単管パイプなど) タイダウン、レバーブロック、チェーンブロックなどが必要
■リアサスを0G状態にするのが目的でスタンドに乗せる訳ですが、不安定な状態での高トルクのナットやボルトを緩めるのは危険が伴いますので作業手順を考えてからかかる必要があります。自信のない人は2人作業がおすすめです。
簡単に倒れますよ。。。
最後に
■きっと、多分、恐らく、ですがこのクァンタムは購入されてから一度もオーバーホールされてない可能性もある訳です。発売された時期から考えると20年経っていますのでまぁ良く頑張ってくれたと思います。
ロッドが錆びていないことを祈るばかり。くわばらくわばら、、、、
では最後に一言
弁当と怪我は自分持ち
ではまた!