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引き取り手を探すことにしたXBのホイール
■不要になったものを断捨離しようとツイッターで呼びかけたところありがたいことに引き取っていただける事になりました。断捨離するものはXBシリーズのホイールで、大昔にオブジェ目的でヤフオクで購入。転倒歴のある使用不可、修正不可の物です。
ホイールにディスクローターを組み戻す
組む前にZTLについて
■このBUELLのフロントローターは一般的なハブ側に付いておらず、リム側にフローティングマウントされています。この辺りがBUELLが変態と言われる所以。
ZTL(ゼロ・トーション・ロード)システムの利点として
- ローターをリム側に装着することでホイールの強度が上がる→制動力がダイレクトにリムに伝わり、ホイールのスポークがねじれ方向に作用しないので軽量に作れる
- ディスクのインナーが無いので軽量である
ネガな部分の意見も聞くので例を挙げると、
- ジャダーが出る(正確には出やすい・メンテ頻度による)
- ローターのジャイロが大きく高速時の扱い辛さがある(らしい)
- キャリパーが冷えない
- ブレーキパッド交換でホイールの脱着など作業工程が多い
- ABS設定が無いなど、、、
EBRになってから改良された部分でもあるので少々癖のあるブレーキシステムと言えるのではないでしょうか?EBRになってからのローターとマウント方法では可動域が少なくジャダー対策がされています。XBシリーズに流用可能です。
ネガな部分を書きましたがサーキット走行で使いこなしている方もいますので参考程度に読んでくださいね。
他メーカーのリムオンディスク
■他に同じような機構を持つものとしてBRRリムオンキット(写真)やBimota DB9 Brivido(写真)などがあります。
BRRはBUELL用にもラインナップがありました。ホイールはマルケジーニ製?で製作はブレーキング社の様ですがいかんせん古い物なので細かい部分のソースが見つかりませんでした。当時キャリパーセットで36万の代物であります。。。立派なお値段です。。。どんな方法でローターがマウントされているのか気になる所ですがまだ装着されている方にお会いしたことが無いので不明です。
DB9を見る限りはボルト留めされたフローティングピンがリム側に付いています。ローターは大きめのドリルドでピン位置に合わせて内側がnonagon(9角形)です。ディスクは軽くウェーブしており接触面にスリットが設けられていて(意味は分かりませんが)BUELLとは全く違う作りのようですね。
この機構だと一般的なローターと変わらない動きをするように思えます。
Bimota DB9 Brivido – The Best Looking Diavel Yet – Asphalt & Rubber
転倒歴のあるXBホイールの状態
■組戻す前にホイールや組付けるパーツの状態を見ていきます。
■激しい転倒だったのでしょうかガビガビになっています。
■少し歪んでしまっていますね
■ディスクもこの通り曲がってしまっているので観賞用です。XBで良く見る壁掛け時計のパーツに使うのが良いかもしれませんね。
■少しややこしい話ですが前に乗っていた12Rにこのホイールのボルトやカラーを全て入れ替えたので今から取り付ける部品は状態が悪いです。
■ボルトの裏側を見ると分かりますがローターがフローティング方向(左右)ではなく前後上下にに動くので削れてしまい、爪が引っ掛かるくらいの段差が出来ています。ローターの遊びが増えて動いてしまう状態であったことが分かると思います。この状態ではブレーキをするとコツコツと音が鳴ったりジャダーが起きて危険ですので交換をお勧めします
因みに使っていたローターはブレーキング社製で初期ロットの評判があまり良く無かったと聞いた事があります(ソース確認中)使っているローターの特性でマウントボルトやカラーの摩耗度は左右されるかもしれません!
■残りはフローティングさせるさせる為のスプリング、四角のワッシャー、カラーの3点です。
■スプリングはディスクを押し上げ、四角のワッシャーはホイールの端面が無垢のアルミなので保護の為に使用します。角にRの付いたカラーはローターの切り欠きに入り込み直接取り付けボルトと接触しない様に設計されています。
組み立てをする
■穴にスプリングを入れて位置決めのザグリの端面に四角いワッシャーを入れます。
■切り欠きのRに合わせてカラーと共にボルトで固定します。
■スプリングで押しあがってくるので取り付けはコツをつかむまでは他の乗せたワッシャーが脱落したりカラーの向きが狂ったりと多少面倒です。
■久々に組み戻しましたがXBのホイールはかっこいいですね。良く見ると転倒したときにキャリパーをヒットさせてしまったのか同じ位置の塗装が一周に渡り剥がれています。乗ってた人は大丈夫だったようですが事故は怖いですね。
ホイールの刻印と文字
■刻印が適当?適当では無いのでしょうけども打ってありました。生産管理上必要な物だと思うのですが何を示しているのか気になりますね。
■こちらは塗装後に書かれた文字ですね。確認の為のチェックが2項目あるようです。
ほんとにアメリカからやってきたバイクなんだなぁと感慨深いですね。
他の部品など
■これは’03モデルのアイドラープーリーでベアリングがダメになっています。長穴にしてテンションの調整が出来る様にしようと思ってたのですがそのまましまいこんで終わってしまいました。これも必要ないのでさようならです。
■YouTubeでよくやっているヘッドライトのくすみ取りに虫よけを使ういうのがあるのですが、実験するとくすみが軽減され透明度が上がったのでこれも梱包することにしました。ただし、ウインカーの本体部分の塗料も弱めますので(商品によるけども)かからない様に注意する事が必要です。真似をするなら自己責任でお願いします。。
純正に似たタイプのウインカーは重いのが多いので軽いものに変えてしまう方が良いと思うのですが。丸っこくて可愛いのでこれはこれでありですね。
ミラーが虫の触覚みたいで苦手だって人もいますが、ファイヤーボルトはちょっと虫っぽい顔をしていると思います。
■ファイヤーボルトは愛くるしい顔をしていますなぁ。。。。最初見た時はなんて不細工なカウルだ!と思ったのに今ではご飯3杯いけそうです。
ではまた!