BUELL

【BUELL XB】他にもあったフューエル・イン・フレーム【元祖はどれだ??】

これが、革新のひとつ。フューエル・イン・フレーム

革新(かくしん)とは、「新たに革(あらた)める」ことであり、既存のものをより適切に変更することを意味する。

出典 Wikipedia

よし兄
よし兄
引用文から始まる今回の主役はBUELL XBシリーズに採用されたシステム【フューエル・イン・フレーム】について僕なりに調べてみたので興味がある方はどうぞ!

■BUELL XBシリーズは他社では見られないシステムが多くその1つにアルミフレームがガソリンタンクを兼ねています。それ故にタンク部分には隔壁が設けられ、その上にエアーフィルターやマフラーのデバイスなどが入っています。

SRやXR250乗りの方ならフレームにエンジンオイルが入っているのでフレームに液体が入っている事にさほど驚かなかったかもしれません。

DUCATIのフューエル・イン・フレーム

■実は古いバイク雑誌にDUCATIのフューエル・イン・フレーム車輛が載っているのですが、2輪雑誌『クラブマン』は現在休刊しており出版元のネコブロス社からバイクブロスマガジンズに変更となっているので最近の若い人たちは雑誌の存在すら知らないかもしれません。

🔽問題の写真はこちら🔽

1987年 クラブマン ネコブロス社

■ね?フューエル・イン・フレームでしょ?フレームの形状こそBUELLと違えどしっかりとアルミ製のツインスパーフレームが存在しています。BUELLより昔に存在したシステムという事に驚くばかりです。こうなると制作した人が気になってきますね。

誰が作ったのか?

■ページに載っていたこのDUCATIの生みの親でもあるボブ・ブラウン(bob brown)
フレームワークと設計ロッド・ティンゲイト(rod tingate)のお2人について少し調べました。

■ケビン・マギーの4バルブ750F1などの写真が出てきます。ワークス・ホンダに勝った事がある伝説の車両みたいですね。

そしてフレームはBUELL XBと同じベルリッキ製。

検索でヒットした画像にDucati 750 Bob Brown Pantah 8 valve というページが出てきます。

🔽その写真がこれ🔽

■もうお分かりかと思いますが『クラブマン』載っているフューエル・イン・フレームの車両はこれなんですね!!

■このDucati 750 Bob Brown Pantah 8 valveマシン重量は120kgタンク容量は20ℓだそうです。2サイクル250ccと車重が変わらない上にLIGHTNING XB12Ssで14.5ℓですから遥かにしのぐスペックであることがこの数字からわかります。

  • 次に設計のロッド・ティンゲイトはYAMAHAのGPメカニック経験があり1985年YZR500[OW81]エディ・ローソン選手乗車マシンに関係しているようです。他にもキム・ニューカムというニュージーランドのGPライダーのメカニックをしており後にケーニッヒに寄贈されたマシンを忠実に復刻させたりしています。

■このライダーの『love,speed&loss ラブ スピード アンド ロス 』という映画があるので興味のある方はどうぞ。。

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マシンの設計思想

Pantah 8 valveのフレーム設計意思を『クラブマン』でティンゲイトに質問している部分があります。

『まず、軽量で重心が低く、剛性の高いマシンを作りたかった』

なるほど聞いたことありますね。このフレーズ、、、、、、

このフレーム思想は1982年にみたアントニオ・コバスの作ったフレームに衝撃を受けたと書かれています。本人自身も単気筒レーサー用に同じような形状のフレームを設計していたみたいですが写真は見つかりませんでした。

アントニオ・コバス

スペイン、バルセロナ出身のグランプリレーサー設計者。コバスは現在のオートバイの大半が採用するアルミニウム製フレームを初めて設計に取り入れたことで知られる
出典 Wikipedia

このユニークなアイデアは誰のもの?

■話がそれたので戻しますと、BUELLの販促ビデオの中でエリックが🔽下記の様に言ってると思うのです。なのでそのまま訳すと、、、

fuel in the frame Ah~ its unique solution idea. came from wanna with racing DYTONA


■んんんん?自分で思いついた感じなのか表現がわかりにくいですよね???
最初の写真にもありますが8バルブドゥカティ・デイトナに挑む。と書いてあります。雑誌は1987年発刊のクラブマンなのでこの時期のBUELLといえば、、、

出典 1986 Buell RR1000 Battle Twin – Classic American Motorcycles – Motorcycle Classics

■この頃にデイトナ参戦してましたよね?そしてフューエル・イン・フレームを知ったんじゃないですかエリックさん!?どうなんですか?

『覚えてないなぁ、、、、、』

といいますか『ペガサスの翼』でエリックのアイデアの様に描かれています。これが事の発端はのかなぁ。。。

他にもBUELLマガジンの記事の書き方も悪いのではと思います。『Buell徹底解剖』って記事の内容を見る限りはですけどもね。BUELLの売れ行きが悪くなってきて提灯記事も増えたとかどこかに書いてあったな。。。

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60年台にフューエル・イン・フレームは存在していた!!!

■Ossa 250 Monocasco (オッサ250モノコック)スペインにかつて存在していたバイクメーカー『オッサ』のマシンがこれです!Wikiにも載っていました。

出典 TopSpeed
出典 TopSpeed
出典 TopSpeed
出典 TopSpeed

■キャブレターがエンジン横についていることから解るようにロータリーバルブです。1960年台にこんなマシンがあったことに驚きです。恐らくこれが最古のフューエル・インフ・フレームマシンだと思われます。

🔽ここに詳しく載っています🔽(スペイン語です翻訳してね)

まとめ

■フューエル・イン・フレームフレームのアイデアは60年代に生まれ、DUCATIのツインスパーフレームでレーサーとして活躍し、市販にこぎつけたのがBUELLだという事だと思います。

メーカーが消滅してからもう10年が経ち、ハーレーディーラー卒業と共にBUELLの看板も街から消えてしまいました。今は中古車市場も安くなっていた時期を過ぎて、また上がってきています。欲しい人はこの値段でも買うだろうと強気といいますか。。。興味がある人はBUELL XBとの出会いを先送りせず今のうちに乗っておいた方が宜しいかと思われます。ではまた!!

【BUELL】ハーレーディーラーショップが減ってます??何にでも終わりの時はあるようです。ハーレーショップからインディアンの店に変わったり、今の時代色々あるんですね。バイク自体もEVへと進化を遂げようとしているのを見ると仕方ないのだなと思いますが一時代を築いた景観が無くなるというのは寂しいものであります。...

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